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プロに聞く、住まいの事例写真を撮るときの基本ポイント
自分で事例写真を撮る時、押さえておきたいポイントをプロの写真家に聞きました。
Houzz Japan
14 June 2023
手がけたプロジェクトの魅力をアピールするために必要なのが、事例写真です。すべての写真をプロに頼めればよいですが、そうはいかないこともあるでしょう。では、手持ちのカメラを使って自分で撮影する時、最低限押さえておきたいポイントとは?Houzz上に多くの住宅写真の掲載があるナカサアンドパートナーズの写真家2人に伺いました。
まずは三脚を手に入れよう
外観でも内観でも、住宅や建物を撮影する際に最も重要なのが、水平垂直が保たれていることです。
「水平と垂直をきっちり合わせるだけで、10%くらいはよくなりますよ」と話すのはチーフ・フォトグラファーの藤井浩司さん。そのための必須アイテムが三脚です。「プロでも三脚なしで撮ってください、と言われたら断る可能性がある。それくらい三脚は必要です。逆にいうと、三脚以外のものはいらないです」と同じくチーフ・フォトグラファーの高島慶さんも語ります。
では、購入するとしたらどのような三脚がよいでしょう?プロのオススメは、ある程度の長さが出せるタイプです。「どんなにコンパクトでも、人が立った時の目線の高さまで届くもの」(高島さん)「全部伸ばした時に160センチくらいはあって、伸ばすためのセンターポールが付いているもの」(藤井さん)。
外観でも内観でも、住宅や建物を撮影する際に最も重要なのが、水平垂直が保たれていることです。
「水平と垂直をきっちり合わせるだけで、10%くらいはよくなりますよ」と話すのはチーフ・フォトグラファーの藤井浩司さん。そのための必須アイテムが三脚です。「プロでも三脚なしで撮ってください、と言われたら断る可能性がある。それくらい三脚は必要です。逆にいうと、三脚以外のものはいらないです」と同じくチーフ・フォトグラファーの高島慶さんも語ります。
では、購入するとしたらどのような三脚がよいでしょう?プロのオススメは、ある程度の長さが出せるタイプです。「どんなにコンパクトでも、人が立った時の目線の高さまで届くもの」(高島さん)「全部伸ばした時に160センチくらいはあって、伸ばすためのセンターポールが付いているもの」(藤井さん)。
カメラは三脚がつけばOK
三脚の必要性はわかるけれど、三脚よりもカメラが大事なのでは?と思った方もいるかもしれません。しかし、プロはカメラよりもレンズにこだわっています。高島さんたちが使っているのは「シフトレンズ」というもの。上を見上げて撮影した際などに建物の垂直水平を保ったまま「シフト」する動作ができるレンズ。上の方が細くなる歪みなどを補正してくれます。高額な上、複数本必要で使いこなすにも技術がいるため、基本の撮影には必要ないそうです。
レンズ交換できるとベスト
つまり、基本の写真を撮るには、三脚さえつけば好きなカメラを使ってOK。レンズ交換ができる一眼レフやミラーレスだとベストです。通常のレンズがあればひとまず基本の写真は撮れるが、狭い空間も撮りやすくなる広角レンズがあればより幅が広がります。
三脚の必要性はわかるけれど、三脚よりもカメラが大事なのでは?と思った方もいるかもしれません。しかし、プロはカメラよりもレンズにこだわっています。高島さんたちが使っているのは「シフトレンズ」というもの。上を見上げて撮影した際などに建物の垂直水平を保ったまま「シフト」する動作ができるレンズ。上の方が細くなる歪みなどを補正してくれます。高額な上、複数本必要で使いこなすにも技術がいるため、基本の撮影には必要ないそうです。
レンズ交換できるとベスト
つまり、基本の写真を撮るには、三脚さえつけば好きなカメラを使ってOK。レンズ交換ができる一眼レフやミラーレスだとベストです。通常のレンズがあればひとまず基本の写真は撮れるが、狭い空間も撮りやすくなる広角レンズがあればより幅が広がります。
スマホも上手に活用しよう
では、スマホではダメなの?という声も聞こえてきそうです。iPhoneの新型などには背景をぼけさせる機能などもあり、レベルの高い写真を手軽に撮れるようになってきています。スマホで撮った建物写真の水平垂直や歪みを直せるSKRWTなどの便利なアプリもあリマス。
しかし、スマホを取り付けられる三脚は背の低いタイプが多いです。三脚を工夫するのでもなければ、レンズを変えられるカメラを使うのが、建物写真撮影の正攻法だといえそうです。「ロケハン的に、事前にスマホを使って撮影をし、構図のイメージ作りをしておくとよいのでは」と高島さん。
では、スマホではダメなの?という声も聞こえてきそうです。iPhoneの新型などには背景をぼけさせる機能などもあり、レベルの高い写真を手軽に撮れるようになってきています。スマホで撮った建物写真の水平垂直や歪みを直せるSKRWTなどの便利なアプリもあリマス。
しかし、スマホを取り付けられる三脚は背の低いタイプが多いです。三脚を工夫するのでもなければ、レンズを変えられるカメラを使うのが、建物写真撮影の正攻法だといえそうです。「ロケハン的に、事前にスマホを使って撮影をし、構図のイメージ作りをしておくとよいのでは」と高島さん。
外観は晴れの日に
いざ撮影するとしても、晴天、曇天など、天候によって写真の写り具合は変わってくるもの。よい住宅写真を撮りやすい天気はいつなのだろう?外観に関しては「空が青い、晴れの日がオススメ」と藤井さん。
いざ撮影するとしても、晴天、曇天など、天候によって写真の写り具合は変わってくるもの。よい住宅写真を撮りやすい天気はいつなのだろう?外観に関しては「空が青い、晴れの日がオススメ」と藤井さん。
内観は曇りの日に
では、内観はどうでしょう?室内は曇りの日が実は撮りやすい、と藤井さんも高島さんも口を揃えて語ります。ただし、これも三脚を使って撮ることが条件です。
「曇りや雨の日は、実は室内やインテリアを撮るのに最適。暗くなるから撮りづらいと思うかもしれないけど、三脚あれば長時間露光もできる。柔らかくてきれいな光が入ってくるので、安定しているし、色も変わりにくいです」(高島さん)
では、内観はどうでしょう?室内は曇りの日が実は撮りやすい、と藤井さんも高島さんも口を揃えて語ります。ただし、これも三脚を使って撮ることが条件です。
「曇りや雨の日は、実は室内やインテリアを撮るのに最適。暗くなるから撮りづらいと思うかもしれないけど、三脚あれば長時間露光もできる。柔らかくてきれいな光が入ってくるので、安定しているし、色も変わりにくいです」(高島さん)
時間は季節を問わず午前中
撮影する時間帯はどうでしょう?「季節を問わず、圧倒的に午前中がいい」と語るのは藤井さん。午前中に光が多く入る設計になっている住宅を撮影するケースが多いから、というのが理由です。写真のプロは夜間撮影の演出でストロボを使用することはあるそうですが、それは上級向けです。
撮影に際しては日の当たり方も気になるところです。二人のプロは太陽の動きを予測してくれる、Sun SurveyorやSun Seekerというアプリを使っているそうです。「何時にどこに日が当たるか計算してくれる、建築写真家にとっては重要な情報が手軽にわかります」(藤井さん)
撮影する時間帯はどうでしょう?「季節を問わず、圧倒的に午前中がいい」と語るのは藤井さん。午前中に光が多く入る設計になっている住宅を撮影するケースが多いから、というのが理由です。写真のプロは夜間撮影の演出でストロボを使用することはあるそうですが、それは上級向けです。
撮影に際しては日の当たり方も気になるところです。二人のプロは太陽の動きを予測してくれる、Sun SurveyorやSun Seekerというアプリを使っているそうです。「何時にどこに日が当たるか計算してくれる、建築写真家にとっては重要な情報が手軽にわかります」(藤井さん)
構図を考えて撮ろう
写真を撮るときには、家のどの部分を切り取って見せたいのか、構図を決める必要があリマス。「見せたいポイントを整理して、そこに狙いを決めて撮るといいです。プロに頼む場合も、どこを見せたいか伝えた方が、狙いの定まった写真が撮れるはず」と高島さん。
例えば、家の中心部であるLDKは撮影すべき場所です。でも部屋をまるごとに広く撮ってしまうと、一体何がポイントなのか分かりにくい、ぼんやりした写真ができてしまいます。「少し椅子とテーブルを寄せるとおさまりがよくなるかな?などと、構図を考えてもらえるといいですね」(藤井さん)
写真を撮るときには、家のどの部分を切り取って見せたいのか、構図を決める必要があリマス。「見せたいポイントを整理して、そこに狙いを決めて撮るといいです。プロに頼む場合も、どこを見せたいか伝えた方が、狙いの定まった写真が撮れるはず」と高島さん。
例えば、家の中心部であるLDKは撮影すべき場所です。でも部屋をまるごとに広く撮ってしまうと、一体何がポイントなのか分かりにくい、ぼんやりした写真ができてしまいます。「少し椅子とテーブルを寄せるとおさまりがよくなるかな?などと、構図を考えてもらえるといいですね」(藤井さん)
オシャレな生活感を演出しよう
内観の撮影をする時には、適度に生活感を出すことも重要です。家具や小物が何もない空っぽの部屋の写真を見ても、ユーザーは自分がそこに「住まう」イメージを持ちにくいからです。
「箱を撮るよりは、生活感。こだわりの家具、アート、植物など、写真のポイントになるエッセンスがあった方が絵も作りやすくなりますよ」と話すのは藤井さん。「オシャレな雰囲気が出る小物を持っている場合は「恥ずかしがらずに部屋に置いてみて」とアドバイスしてくれました。
勝負写真はプロに頼もう
撮りたい場所で狙いを決めて撮る、三脚を使って水平垂直を合わせる…。基本だけならシンプルですが、奥の深い写真の世界。一度プロに撮影を頼んでみて、プロの仕事を間近で見るのもよい財産になるでしょう。撮影を依頼したなら、自分で撮影する時のコツなどを質問してみるのもよいでしょう。
ナカサアンドパートナーズのほか、Houzzに登録しているプロ写真家も数多くいます。「この事例写真は必ず成功させたい!」と思ったら、プロに頼ってみてはいかがでしょう。
記事中の写真:すべてNacasa & Partners撮影
写真家・フォトグラファーを探す
プロの建築写真家に撮影を頼むべきケースとは?
家やインテリアの写真を美しく撮影するには? プロが教える5つの基本テクニック
内観の撮影をする時には、適度に生活感を出すことも重要です。家具や小物が何もない空っぽの部屋の写真を見ても、ユーザーは自分がそこに「住まう」イメージを持ちにくいからです。
「箱を撮るよりは、生活感。こだわりの家具、アート、植物など、写真のポイントになるエッセンスがあった方が絵も作りやすくなりますよ」と話すのは藤井さん。「オシャレな雰囲気が出る小物を持っている場合は「恥ずかしがらずに部屋に置いてみて」とアドバイスしてくれました。
勝負写真はプロに頼もう
撮りたい場所で狙いを決めて撮る、三脚を使って水平垂直を合わせる…。基本だけならシンプルですが、奥の深い写真の世界。一度プロに撮影を頼んでみて、プロの仕事を間近で見るのもよい財産になるでしょう。撮影を依頼したなら、自分で撮影する時のコツなどを質問してみるのもよいでしょう。
ナカサアンドパートナーズのほか、Houzzに登録しているプロ写真家も数多くいます。「この事例写真は必ず成功させたい!」と思ったら、プロに頼ってみてはいかがでしょう。
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