ナチュラル+インダストリアルなオリジナリティ溢れる二世帯住宅
両親の家を一部残して増築し、同居することにした夫妻。子世帯の希望を叶え、二世帯ならではの配慮が行き届いた家をご紹介します。
奥様が自分の両親の家についてご主人に相談したのをきっかけに、その家をリフォームして同居することになったオーナー夫妻。近所に住んでいたこともあり、ご主人は快く賛成してくれました。長年理想の家をつくりたいと思っていた奥様は、モデルハウスの見学に出かけたり、住宅やインテリア雑誌の切り抜きを集めたり、リフォーム事例を紹介するテレビ番組もチェックしていました。
ふくらんだイメージをまとめて、数社に熱い思いを伝えると、なかでもいちばん話をよく聞いてくれ、気さくな雰囲気の〈GeneBuil(ジェネビル)〉の影山仁さんと意気投合。影山さんは夫妻のリクエストを聞き、そこから予算とバランスを取りながら提案をしたそうです。「まるで影山さんと一緒にDIYをしているかのように、親身になって聞いてもらいました」という奥様。
20年前に一度リフォームした築45年の実家の建物を一部残しながら、前面道路側に新たな家を増築。ご両親と夫妻、お子さん1人の家族5人が住まう素敵な二世帯住宅が完成しました。
ふくらんだイメージをまとめて、数社に熱い思いを伝えると、なかでもいちばん話をよく聞いてくれ、気さくな雰囲気の〈GeneBuil(ジェネビル)〉の影山仁さんと意気投合。影山さんは夫妻のリクエストを聞き、そこから予算とバランスを取りながら提案をしたそうです。「まるで影山さんと一緒にDIYをしているかのように、親身になって聞いてもらいました」という奥様。
20年前に一度リフォームした築45年の実家の建物を一部残しながら、前面道路側に新たな家を増築。ご両親と夫妻、お子さん1人の家族5人が住まう素敵な二世帯住宅が完成しました。
グレーの床、白い壁、スチールの黒の無機質な風合いに、木のあたたかみが加わり、ナチュラルでインダストリアルな雰囲気に仕上がりました。
さらにこの玄関ドアの横には、元の家の玄関に設置されていたステンドグラスが取り付けられ、家族の思い出が受け継がれています。
さらにこの玄関ドアの横には、元の家の玄関に設置されていたステンドグラスが取り付けられ、家族の思い出が受け継がれています。
玄関右手、収納をゾーニングにつかった廊下を抜けると、自然光がたっぷり降り注ぐ吹き抜けのダイニングがあり、奥にキッチンが続きます。
収納の裏手がリビングになっていて、柱を中心に回遊できる大空間です。
収納の裏手がリビングになっていて、柱を中心に回遊できる大空間です。
以前の家では北側に位置していたキッチンは日中でも暗く、照明なしではいられなかったため、「明るい南側にキッチンがほしかった」という奥様。その希望が叶い、キッチンは南側の日が当たる場所に一列に配置しました。
床は玄関タイルと合わせた大きなグレーのタイルに、グレーの壁、木でまとめたフルオーダーのキッチン。冷蔵庫が収まる壁の囲いは、空間の中央に位置する構造上必要な柱としての機能も兼ねています。見せたくないものはうまく隠し、すっきりとさせたキッチンは、リビングダイニングとつながり、スムーズな動線が確保されています。
床は玄関タイルと合わせた大きなグレーのタイルに、グレーの壁、木でまとめたフルオーダーのキッチン。冷蔵庫が収まる壁の囲いは、空間の中央に位置する構造上必要な柱としての機能も兼ねています。見せたくないものはうまく隠し、すっきりとさせたキッチンは、リビングダイニングとつながり、スムーズな動線が確保されています。
オープン棚を選択したカフェスタイルのキッチン
ダイニング側には古材の風合いを活かした収納棚を配置。奥様が以前購入していたお気に入りの既製品の棚がぴったりと収まるよう、設計の工夫をした影山さんの気配りが見られ、大満足のスペースになりました。
中央の壁柱には、太い幅にカットしたべニヤ板を使うことを影山さんが提案。最初はうまくイメージできなかったご主人も、仕上がりにとても満足しているそうです。
ダークブラウンのシックな色調に塗装したべニヤ板独特のざらっとしたラフな質感と、床のオーク材が、空間にナチュラルな雰囲気をつくり出しています。
中央の壁柱には、太い幅にカットしたべニヤ板を使うことを影山さんが提案。最初はうまくイメージできなかったご主人も、仕上がりにとても満足しているそうです。
ダークブラウンのシックな色調に塗装したべニヤ板独特のざらっとしたラフな質感と、床のオーク材が、空間にナチュラルな雰囲気をつくり出しています。
階段を上がった2階には6帖ほどのフリースペースがあります。日当たりもよく、室内干しのスペースやお子さんの遊び場として、多目的な活用が可能な空間です。
2階の吹き抜けから見下ろせるダイニングの眺め
照明まわりにも工夫がされています。室内に設置されているスイッチは、すべてドアの引き手と同じ90cmほどの高さで統一。日常生活で無理なく手が届く位置です。さらに、通常より低い高さにすることで、空間全体を広く見せる効果もあります。
2階の洗面の照明器具は、インダストリアルデザインの門扉や手すり、家具などをオリジナルで制作する〈ソルイソンブラ アイアンワークファクトリー〉に依頼したもの。
外観にはあかね色の幅の太いガルバリム鋼板を使用。陽の光で、日中と夜の印象を変え、建物の表情をより豊かにしています。
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所在地:静岡県浜松市
概要:増築リフォーム
住まい手:オーナー夫妻の両親、オーナー夫妻、お子さん1人
敷地面積:233.24平方メートル
延床面積:126.7平方メートル(新築部)/53.0平方メートル(既築部)
構造:木造(在来工法)
間取り:(増築部分)1階:LDK、バス、トイレ、洗面、納戸
2階:子供部屋、夫婦それぞれの個室、洗面、トイレ
竣工:2017年
設計:〈Gene Buil〉影山仁
施工:〈Gene Buil〉
玄関は開放的な吹き抜けになっている6帖の広々空間。グレーの大きなタイルを敷き、斜めに5cmほどの段差をつけて小上がりを設けています。
空間をゆるやかに区切りながらも、タイルの目地が一続きにつながっているため、さらに広さと奥行きを感じることができます。目の前にある黒のスチール階段は、一体型の回り階段。すっきりとさせるためにジョイントを作らず、家を建てる際には最初にクレーンで設置。その結果、「最初に階段を設けたので、職人の2階への行き来も楽でした」と影山さんは語ります。